1Q84 BOOK 2

著者 :
  • 新潮社 (2009年5月29日発売)
3.79
  • (1711)
  • (2821)
  • (2320)
  • (353)
  • (79)
本棚登録 : 21844
感想 : 1718
4

青豆と天吾が遠い意味で繋がる巻である。

クールな青豆さん(と自分自身で言ってしまう所が好き。)が、天吾に関わるときだけは無性に可愛くて仕方なく思える。。。
ハゲが好きなんじゃなかったのー!

ふかえりと繋がった後、天吾が二つの月に気付き、二つの月を見上げる天吾に青豆が気付く。
このシーンは再読しても、ぐっとくる。
会いに行くべきか、行かざるべきか。
プロフェッショナルとしての勘と、恋する少女の間で揺れる青豆さんの葛藤、ああ、やっぱり可愛い!(笑)

ドウタとして現れる青豆の清廉な描写や、牛河のねばっこい不気味さなど、キャラクターから放たれる空気が見事!
その空気感が各シーンをきっちりと作り上げていて、非常に面白い。

そんな中での天吾がやや薄味。
なんとなく図体のデカさが想像できない。

この巻の直接的なオーウェル引用は、牛河から発せられる思考犯罪の件くらいかな。
さて、後半に向かおう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2014年
感想投稿日 : 2014年1月24日
読了日 : 2014年1月24日
本棚登録日 : 2014年1月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする