青豆と天吾が遠い意味で繋がる巻である。
クールな青豆さん(と自分自身で言ってしまう所が好き。)が、天吾に関わるときだけは無性に可愛くて仕方なく思える。。。
ハゲが好きなんじゃなかったのー!
ふかえりと繋がった後、天吾が二つの月に気付き、二つの月を見上げる天吾に青豆が気付く。
このシーンは再読しても、ぐっとくる。
会いに行くべきか、行かざるべきか。
プロフェッショナルとしての勘と、恋する少女の間で揺れる青豆さんの葛藤、ああ、やっぱり可愛い!(笑)
ドウタとして現れる青豆の清廉な描写や、牛河のねばっこい不気味さなど、キャラクターから放たれる空気が見事!
その空気感が各シーンをきっちりと作り上げていて、非常に面白い。
そんな中での天吾がやや薄味。
なんとなく図体のデカさが想像できない。
この巻の直接的なオーウェル引用は、牛河から発せられる思考犯罪の件くらいかな。
さて、後半に向かおう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2014年
- 感想投稿日 : 2014年1月24日
- 読了日 : 2014年1月24日
- 本棚登録日 : 2014年1月24日
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