宗教学者と哲学者という異質な組み合わせの対談。
「救いとは何か」のタイトルよりも、生死について……そこに関わってくる「魂」をどう捉えるかという部分の方が深く語られている。
花が供えられていた時に、なんとなく手を合わせたくなる気持ち。
それがなぜなのか、そこにあるのが何なのか分からないという感覚。
批判的というより、神や仏という感覚がわからないという立場で問い掛ける森岡氏側から私はこの本を読めた。
元々宗教的な部分を期待して購入した本書だが、今生きている中で目を逸らしてはいけない部分を、柔らかく提示されてしまったような気がする。
様々な文学作品や映画に触れて砕かれている為、読みやすい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2012年
- 感想投稿日 : 2012年3月20日
- 読了日 : 2012年3月20日
- 本棚登録日 : 2012年3月20日
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