他の本を買おうとして、目に入って、呼ばれた本。
お値段が、このサイズの本にしてはお高い!
そこだけが、ネック。
ナチズムが台頭するウィーンで、主人公フランツがフロイトと出会う。
オビだけでも、ワクワクする話!
でも、フロイトおじいちゃんはあくまでアクセント的存在。
フランツが何不自由なかった田舎から、ウィーンという都市社会に出て来て、出会い、恋し、別れ、慟哭する。
最初は、青臭い話かと思っていたのに、しっかり成長し、頼もしい男性になり、意志を持つ。
トゥルスニエクオーナーと雑なやり取りをしていたのに、最後、フランツが憤り、社会への見つめ方が変わる所にゾワッとさせられ。
フロイトおじいちゃんに言われて、自分の夢を書き留めてキオスクに飾るところも、面白いなーと思った。
からの、フロイトとフランツのクライマックス。
二人の選んだ道に、納得した。
よく出来ている小説だと思う。
新潮の100冊に入っていておかしくないクオリティ。中高生でも、読める。
シリーズもので買ってみようか、悩むところ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2017年
- 感想投稿日 : 2017年7月5日
- 読了日 : 2017年7月5日
- 本棚登録日 : 2017年7月5日
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