スケルトン・キー

著者 :
  • KADOKAWA (2018年7月27日発売)
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本棚登録 : 973
感想 : 151
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児童施設で育ったということ自体は別段驚くべきことではない。施設の子の親に施設の出が多いというのも常識。不利が不利を呼び、あきらめがあきらめを呼ぶ袋小路が日本のいたるところにある。いろんなことをあきらめて感情が表れなくなった目。半透明のセロハンテープで覆われたような眼。彼らの目はどこにもピントが合っていない。いつも虚ろ。そんな中で起きてしまった大事件。起きてしまった出来事に祈りは通じないかもしれない。それでも、吐く言葉だけは前向きにしたい。大丈夫。みんな大丈夫。そんな言葉に救われた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2018年10月20日
読了日 : 2018年10月20日
本棚登録日 : 2018年10月20日

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