復興増税の罠 (小学館101新書)

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  • 小学館 (2011年12月1日発売)
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感想 : 6
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震災復興費を賄うため。国が抱える膨大な借金を減らすため。もっともらしい名目の下、今、着々と大増税の準備が進められている。これに対し河村氏は、増税で国民の活力を奪えば経済のパイは小さくなるだけ。結局はさらなる増税が必要となり、それは際限のないものになると訴える。借金を減らしたいのなら寧ろ減税。財政にキャップをはめることにより、必然的に行革は進み無駄がなくなると続ける。口先だけでなく名古屋で自ら実践し結果を出しており、信頼できるし言葉には説得力がある。まったくもって至極まっとうな提言である。河村氏の提言はまず議員自らが身を切ることから始まるというまことに厳しいもの。自らの保身と蓄財に腐心する議員には到底受け入れがたいものである。ただただ残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年8月20日
読了日 : 2012年8月20日
本棚登録日 : 2012年8月20日

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