香華 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1965年4月1日発売)
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本棚登録 : 305
感想 : 35
4

初作家読み。
血縁に縛られた主人公が母親と妹の勝手さに振り回されそれでも切ることができずあらゆる手助けをする。
小さな頃から勝ち気な性格だからか倒れることなく旅館を築き、終戦後は誰の力も借りずに食堂から大きくしていく才覚を発揮する。

妹の子を養子にするが地元の旅館経営者が腹を痛めた子が1番だと養子にもらった息子の戸籍を返したと話して終わりとなるが、母親が亡くなりやっと苦労がなくなると思いきや妹の子が大人になっても安心できない終わり方でなんともやるせない話。

でも芯のしっかりした生き方に励まされまた頑張ろうと勇気ももらえる話でもある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年1月27日
読了日 : 2021年1月27日
本棚登録日 : 2020年1月10日

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