上下巻。土方歳三が主人公。
が、史実に沿っていながらその内実の定説とは大きく解釈が違っています。土方が何を見ていたか、幕府のそれぞれの要人たちが何を目指していたか。どんな「夢」を見ていたのか。史実上の結末はわかっていても、私も「もしかして」という夢を見てしまいました。
「土方歳三が何を見て動いていたか」というのが、この作品の大きな特徴です。最後に納得するかどうかは、人それぞれでしょう。話としては、特に江戸以降の後半がいい。これまでの新選組小説とは違う新しい切り口で、とても面白かったです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(歴史・時代)
- 感想投稿日 : 2015年1月7日
- 読了日 : 2015年1月7日
- 本棚登録日 : 2015年1月7日
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