魔女の息子

著者 :
  • 河出書房新社 (2003年11月22日発売)
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本棚登録 : 127
感想 : 24
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中学だか高校かに読んだのは覚えていたので再読。ちなみに前回読んだときは、ゲイのセックス描写がけっこう詳細だったこともあり、「ゲイのセックスが書いてある作品」という記憶しかなかったが、今改めて読んでみると、主人公のゲイ関係だけではなく、主人公の老いた母親、上司の恋愛関係の変化が書かれている作品だった。ゲイのフリーセックスにおける関係の希薄さ。老年の母親の恋人関係、キャリアウーマンと中年男の煮え切らない関係・・。それら関係のいろんな形の終わり。主人公、暗闇の中の顔も分からない相手とのその場その場のゲイ特有な希薄な関係の終わり、老年の母親の彼氏の年齢に抗えない障害による終わり、そして上司の先の見えない恋愛関係とも言えない肉体関係の終わり・・。主人公の今後も読みたいと思えた。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 小説/は
感想投稿日 : 2013年4月19日
本棚登録日 : 2013年4月19日

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