ベッキーさんシリーズの第二巻。
舞台は昭和8、9年。
上流家庭の娘英子の生活環境と彼女の身の回りに起きる日常生活ミステリーの解決が主軸であった第一巻「街の灯」から作品の雰囲気が変わり始め、テーマは単なる日常の出来事ではなく時代や国の在り方に関わり始めてきた。
この先第三巻となる「鷺と雪」がどのようなものになるのか、話が日常ミステリーに戻らないことだけは確かだろう。
巻末の岸本葉子さんの解説が作品の解釈を深める。
文庫本ならではのありがたさ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年6月30日
- 読了日 : 2022年6月30日
- 本棚登録日 : 2022年6月16日
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