文庫版解説では、まず本格推理小説と絶賛しているけれど、わたしには推理小説としてよりも心情小説(そんな言葉は無いだろうけれど)としての面白さに惹かれる。
さらに本作は恋愛三部作の体を成しているかのよう。
表題作「夜の蝉」では幼い頃からの姉妹の葛藤がわたしの胸を押しつぶすような切なさをもって迫ってきた。
幼い兄弟姉妹のそれぞれの想いは、かつて自分も子供だったはずの大人の目を通してははかれないかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年7月10日
- 読了日 : 2022年7月10日
- 本棚登録日 : 2022年6月25日
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