こいしいたべもの (文春文庫 も 27-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2017年7月6日発売)
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本棚登録 : 2389
感想 : 123
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食べものに対する描写がとても詳しく、美味しそうで、こちらも同じ物を食べたくなる程だった。またイラストも温かく、次はどんな挿絵かな〜とページを捲るのが楽しみだった。

「幸せって何?」と聞かれたら、作者は「あの日の夕方」と答えるそうだ。4人家族の家で、何十回となく繰り返された休日だったけど、その夕方我が家に流れていた匂いと物音と空気を思い出すそうだ。
父は明るいうちから早々と風呂に入った。父が上がると、弟、そして私と、次々に早めの風呂に入った。台所では、母が野菜をスタスタと刻み、卵をカカカカッと溶き、熱い鍋にジャーッ!と流し入れる音がする。

もう2度と戻る事はない、夕方の一コマに幸せを感じると言うことに共感しました。
私も亡き父と母と囲んだ食卓、家族で大好きだった洋食レストランでご飯を食べたことなどを思い出す一冊になりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月25日
読了日 : 2023年4月25日
本棚登録日 : 2023年4月23日

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コメント 4件

Manideさんのコメント
2023/04/26

suiさん、こんにちは。

本棚が食べ物イラストのものが多くて、
ほんわかしてますね (^^)

チラッと見て、微笑ましかったです(笑)

***翠-sui-***さんのコメント
2023/04/26

Manideさん、初めまして。こんばんは⭐︎
食べものを題材している小説が好きで、本棚は食べ物に関する本ばかりになってますよね(^_^;)
食いしん坊なのがバレバレな本棚です。
コメントありがとうございます♪

Manideさんのコメント
2023/04/26

suiさん、返信ありがとうございます。

感想がいいですね。
見てると、お腹が減ってきます(^-^)
オノマトペがふんだんに使われていて、いいな〜と、思ってました。

美味しさがあふれる本の紹介、楽しみにしてますね。

***翠-sui-***さんのコメント
2023/04/26

Manideさんへ

ありがとうございます。
読むペースはゆっくりなんですが、良い本当の出会いを楽しみにしています。

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