ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社 (2010年4月21日発売)
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生田哲『ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く』(講談社、2010)

はやりのビタミンCオーバードーズ法の根拠となるもの。

怪しい書名ですが、米国で分子栄養学を修め薬学博士となった著者がここ100年あまりのビタミンCの研究史をひも解き、発見と批判、批判説の再検証を経て効果ありと断じる内容になっています。

簡単なまとめ
・薬理学におけるビタミンCの摂取量目安は「壊血病を防ぐための最低基準」であり、健康を保つための水準ではない。
・ビタミンC大量摂取の副作用として下痢になることがあるが、その基準は「腸管耐容量」で決まり、カゼや病気になったときには基準値が上がる(大量に摂取できる)
・健康体のときは、1日あたり4−15gを4回に分けて摂取。軽い風邪なら30−60gを6−10回に分けて摂取すべき。

副作用もなさそうなので試してみたところ、カゼのひきはじめ〜復活を1日でこなすことができました。
(2〜3時間おきに1gのビタミンCを摂取)
自分の場合、数日にわかって症状を引きずることが多いので、なんとなくの効果を感じています。
カゼで耐容量があがっていると思えば、1時間おきにしてもっと摂取してもよかったように思います。

木曜日 20:00 喉に違和感を感じる
金曜日  6:00 微熱37.0〜 + 関節痛、頭痛
    12:00 上昇 37.5〜 + 関節痛、頭痛
    19:00 上昇 37.7〜 + 関節痛、頭痛   
土曜日  6:00 平熱 36.0 以降、ぶり返しなし

【本文より】
◯ビタミンCを今の1000倍の量摂り入れれば、人生のQOLが革命的に上がること。本書はその方法について解説したはじめての本です。

◯ビタミンCの効果のカギは摂取量にあったのです。薬理学的にいうと、「血中濃度」の差です。

◯ビタミンCをミリグラム単位で摂取していたのでは、”壊血病を防ぐ”ことはできますが、ヒトが”最適な健康を維持する”にはまったく不十分なのです。

◯健康 = 「酸化をどう防ぐか」

◯「満タン状態」なら病気にならない

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他
感想投稿日 : 2015年11月14日
読了日 : 2015年11月14日
本棚登録日 : 2015年11月14日

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