生田哲『ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く』(講談社、2010)
はやりのビタミンCオーバードーズ法の根拠となるもの。
怪しい書名ですが、米国で分子栄養学を修め薬学博士となった著者がここ100年あまりのビタミンCの研究史をひも解き、発見と批判、批判説の再検証を経て効果ありと断じる内容になっています。
簡単なまとめ
・薬理学におけるビタミンCの摂取量目安は「壊血病を防ぐための最低基準」であり、健康を保つための水準ではない。
・ビタミンC大量摂取の副作用として下痢になることがあるが、その基準は「腸管耐容量」で決まり、カゼや病気になったときには基準値が上がる(大量に摂取できる)
・健康体のときは、1日あたり4−15gを4回に分けて摂取。軽い風邪なら30−60gを6−10回に分けて摂取すべき。
副作用もなさそうなので試してみたところ、カゼのひきはじめ〜復活を1日でこなすことができました。
(2〜3時間おきに1gのビタミンCを摂取)
自分の場合、数日にわかって症状を引きずることが多いので、なんとなくの効果を感じています。
カゼで耐容量があがっていると思えば、1時間おきにしてもっと摂取してもよかったように思います。
木曜日 20:00 喉に違和感を感じる
金曜日 6:00 微熱37.0〜 + 関節痛、頭痛
12:00 上昇 37.5〜 + 関節痛、頭痛
19:00 上昇 37.7〜 + 関節痛、頭痛
土曜日 6:00 平熱 36.0 以降、ぶり返しなし
【本文より】
◯ビタミンCを今の1000倍の量摂り入れれば、人生のQOLが革命的に上がること。本書はその方法について解説したはじめての本です。
◯ビタミンCの効果のカギは摂取量にあったのです。薬理学的にいうと、「血中濃度」の差です。
◯ビタミンCをミリグラム単位で摂取していたのでは、”壊血病を防ぐ”ことはできますが、ヒトが”最適な健康を維持する”にはまったく不十分なのです。
◯健康 = 「酸化をどう防ぐか」
◯「満タン状態」なら病気にならない
- 感想投稿日 : 2015年11月14日
- 読了日 : 2015年11月14日
- 本棚登録日 : 2015年11月14日
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