坂木司さんの「和菓子のアン」シリーズ三作目。
百貨店のデパ地下にある和菓子屋さん「みつ屋」でアルバイトをする少しだけぽっちゃりさんな女の子、アンちゃんが主役の連作短編集。
ジャンルとしては一応日常の謎もの、になるのでしょうか。
ものすごく小さな、それこそみつ屋を訪れたお客さんがぽろりと零しただけのほんの少し気になる一言が、もう読むだけで食べたくなるような美味しそうな和菓子と共に軽やかに解き明かされます。
みつ屋で一緒に働く店長さんや社員で‘’乙女‘’の立花さん(♂)、元ヤンアルバイトの桜井さんもみんないい人。
でも優しいばっかりじゃなく、アンちゃんが何かを間違えたときにはしっかり指導もして導いてくれる。こんな恵まれた職場なっかなかないよ〜!と思いつつ、アンちゃんがすごく良い子なので納得できてしまう。
こんな子いたらそりゃ愛でずにはいられまい。
それにしても和菓子、特に上生菓子の世界って奥が深いんだなぁとしみじみ。
それこそすべてのお菓子に季節や歴史や意味が込められているし、なんと源氏物語の中に出てくるお菓子が現代でも食べることもできるとか。これってすごいことですよね!
そしてアンちゃんと立花さんの関係や、あとみつ屋の人間関係にも少し変化が訪れそうなところで終わっちゃった〜
こちらも続きが楽しみなシリーズです。しかし正直シリーズものの手を広げすぎて全く消化が追いついておりません!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年12月3日
- 読了日 : 2022年12月3日
- 本棚登録日 : 2022年12月3日
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コメント 4件
1Q84O1さんのコメント
2022/12/04
mochimochiさんのコメント
2022/12/04
1Q84O1さんのコメント
2022/12/04
mochimochiさんのコメント
2022/12/04