あまりにキャッチーなタイトルで有名です。昭和22年「黒猫亭事件」「殺人鬼」のあと、相変わらず友人風間の二号宅にいる金田一耕助。そこで依頼を受け、麻布の館をベースに、トラベルミステリ風味に捜査が進みます。依頼人の美禰子さんの容姿が、いかついやら全体の釣り合いがとれないなどと酷いのに、母親の秌子さんの美しさはアゲアゲで表現、これはなにかあるに違いないと読み進めました。嵐の芝増上寺から雰囲気満々、ラストの曲まで流れるように素晴らしい。『獄門島』もそうですが読みながら美しい映像が頭に浮かぶ作品です。(1951年)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
国内ミステリー
- 感想投稿日 : 2022年8月22日
- 読了日 : 2021年6月20日
- 本棚登録日 : 2022年8月22日
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