東京すみっこごはん (光文社文庫 な 41-1)

著者 :
  • 光文社 (2015年8月6日発売)
3.83
  • (166)
  • (383)
  • (236)
  • (25)
  • (6)
本棚登録 : 2995
感想 : 298
5

商店街の片隅にある「共同台所・すみっこごはん」
様々な人が集まり、くじ引きで当たりを引いた人がレシピ通りにご飯を作る。作る人によって味が変わるから、「美味しくない時もあります」と看板に書いてあるのが、何とも言えない。
高校1年生の楓は学校でいじめに遭い、それでも両親を亡くし、一人で育ててくれている祖父に心配をかけたくなくて、商店街をふらっとしているうちに、「すみっこごはん」にたどり着く。
そこには面倒見のいいおばさんや、一流料亭のシェフ、何をやっているか分からない「渋柿」と呼ばれる謎の男性など、様々な人が集まっていた…
章ごとに、「すみっこごはん」に集まる人々の目線で描かれるが、ラストにはそれぞれの物語がきちんと繋がり、「すみっこごはん」にまつわる謎が解けた時に、ほろっと泣けてしまう。
最近、こういうご飯系のタイトルの入った作品が多く、読むのを避けていたが、1作目でがっつり心を掴まれてしまった。4作で完結するようなので、このまま続けて読んでみようと思える作品だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ほっこり
感想投稿日 : 2021年3月22日
読了日 : 2021年3月22日
本棚登録日 : 2021年3月9日

みんなの感想をみる

コメント 1件

おのぴーママさんのコメント
2021/05/06

すごく読んでみたくなりました!!いろいろ読む本を抱えているので、少し先になると思いますが…
バス好きな読書虫さんの本棚、読んでみたい本がたくさんあります♪参考にさせていただきますね〜素敵な本を紹介してくださってありがとうございます。

ツイートする