商店街の片隅にある「共同台所・すみっこごはん」
様々な人が集まり、くじ引きで当たりを引いた人がレシピ通りにご飯を作る。作る人によって味が変わるから、「美味しくない時もあります」と看板に書いてあるのが、何とも言えない。
高校1年生の楓は学校でいじめに遭い、それでも両親を亡くし、一人で育ててくれている祖父に心配をかけたくなくて、商店街をふらっとしているうちに、「すみっこごはん」にたどり着く。
そこには面倒見のいいおばさんや、一流料亭のシェフ、何をやっているか分からない「渋柿」と呼ばれる謎の男性など、様々な人が集まっていた…
章ごとに、「すみっこごはん」に集まる人々の目線で描かれるが、ラストにはそれぞれの物語がきちんと繋がり、「すみっこごはん」にまつわる謎が解けた時に、ほろっと泣けてしまう。
最近、こういうご飯系のタイトルの入った作品が多く、読むのを避けていたが、1作目でがっつり心を掴まれてしまった。4作で完結するようなので、このまま続けて読んでみようと思える作品だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ほっこり
- 感想投稿日 : 2021年3月22日
- 読了日 : 2021年3月22日
- 本棚登録日 : 2021年3月9日
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コメント 1件
おのぴーママさんのコメント
2021/05/06