さようなら、私 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2013年2月7日発売)
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本棚登録 : 2393
感想 : 232
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「ツバキ文具店」とその続編である「キラキラ共和国」しか、読んだことがなかったので、他にどんな作品を書いているのか、気になって、何となく選んだ1冊。
文庫の後ろにあるあらすじだけ読むと、長編だと勘違いする。基本、あまり短編は読まないので、長編だと思って選んだはずが、短編で少しがっかり…
身近な人の死をきっかけに、人生を見つめ直す女性3人の物語。それぞれ、同級生、母親、子供と失ったものは違うけど、それをきっかけに旅や初めての経験を経て、前向きになっていく様を描く。
他の作品も、この作者さんのエッセイも読んでないので、よく分からないが、作中に食べ物に関する感想がたくさん登場する。慣れない海外の食事が美味しくないと言うのは、よく耳にするけど、食べ物に対する批判的な表現が多いところが、個人的には受け入れられない。
特に1作目の「恐竜の足跡を追いかけて」は、主人公の食だけではなく、モンゴルを旅しているのに、モンゴルの全てに対して批判的な態度だけが目について、何だか、突然話を打ち切られてしまうような感じが何とも受け入れがたい。
1作目でがっかりした分、2作目、3作目で少し優しい気持ちになれたので、星は3つ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フツー
感想投稿日 : 2018年9月20日
読了日 : 2018年9月20日
本棚登録日 : 2018年9月8日

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