シリーズ完結編。
川越の小さな運送屋さんのハルさんの思い付きから始まった、活版印刷三日月堂の復活。
人と人との縁がどんどん繋がり、前作では弓子さんが動かせなくて困っていた大型の印刷機を動かす目途も立ち、完結編となる今作ではとうとう本を一から作成することに挑戦する。
悩みながらも、たくさんの人々に支えられて、どんどん立派になっていく弓子さんと三日月堂は、川越に行ったら、本当にありそうで、架空の話とは思えないくらい、私にとって身近な作品となった。
依頼人の希望には笑顔で答えつつも、「本当に自分に出来るのかしら…」と常に迷う弓子さんの姿は、自分自身の迷いも重なり、つい応援してしまうし、上手く行った時には一緒に安堵し、涙する。
帯にあるような「号泣」ではないけど、優しい涙が頬を伝う作品であることには間違いない。
本編は今作で完結のようだが、過去と未来をそれぞれ描いた番外編が2冊あるので、そちらも楽しみ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ほっこり
- 感想投稿日 : 2020年5月20日
- 読了日 : 2020年5月20日
- 本棚登録日 : 2020年1月4日
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コメント 2件
kurapapaさんのコメント
2020/05/20
バス好きな読書虫さんのコメント
2020/05/20