巧みな叙述トリックが幾重にも仕掛けられ、構成は緻密で隙がなく、文章量は比較的少ないのに密度が濃い。純然たるミステリで、いわゆる「人間を描く」ことを確信的に放棄しているが、それにもかかわらず何となく文体に「文学」の香りがするのがユニーク。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(新書版)
- 感想投稿日 : 2015年9月4日
- 読了日 : 2015年9月4日
- 本棚登録日 : 2015年9月4日
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