自動車教習所で教官として働く益子の元に別れた妻から電話が。娘が妊娠したという。高校生、17才。今後どうするかの話し合いに一緒にいて欲しいというので、11年ぶりに元妻美鈴と娘美月と会うことに。久しぶりに会う妻子と娘の妊娠に驚き戸惑いつつ相談に加えてくれた事に喜んでもいた。
教官としての日常と、娘の妊娠に伴う様々な出来事に悩む姿を描く。
元妻の美鈴がさっぱりとしてでも素敵なお母さんとして描かれていて好感が持てる。本当なら高校生の娘が妊娠したらそう冷静ではいられないだろうけど、徹頭徹尾娘の味方で、その意思を尊重してくれる。益子の方は娘が6才の頃のイメージが残っているせいかまだ受け止めきれないような、どう対処していいのかわからないでいるのが素直な反応だろうなぁと共感する。
三人が段々と近づいていって、でもつかず離れずの距離感でそこもいいなと思った。
各章のタイトルがロックの曲名になってて、好きな人には内容との関連とかがわかるのかな。
気持ちのいいラストで楽しめた。
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- 感想投稿日 : 2021年12月9日
- 読了日 : 2021年12月9日
- 本棚登録日 : 2021年12月9日
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