戦前に、テレビドラマが放送された。
この一文のインパクトは大きかったです。テレビは戦後のものだと思っていました。テレビの歴史を語る時、あまり戦前の状況が、語られることってないような。
テレビの父と言われた高柳さんの実験の「イ」が映し出された話はよく知っているのに、そこからいきなり戦後まで私の認識は飛んでしまってます。
よく考えたら、その間実用化に向けて何もしなかったはずがないのに、スポッと知識が抜けているのです。
そんな一種の幻のような歴史が現実にあったことを初めて知り、驚きました。
テレビを実用化するため、それに携わった多くの人の苦労と希望と、近づいてくる戦争の予感。大河ドラマのネタにもなりそうなスケールの話しだと思うのに、なぜあまり取り上げられてこなかったのか。
消された(?)過去を覗くような、好奇心をくすぐる本でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション・エッセイ・学術
- 感想投稿日 : 2018年1月29日
- 読了日 : 2018年1月29日
- 本棚登録日 : 2018年1月29日
みんなの感想をみる