金色の魔術師 「金田一耕助」シリーズ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2002年12月13日発売)
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本棚登録 : 18
感想 : 1
4

子どもの頃に読んで思い入れのある本。
ドキドキしながら繰り返し読んだ。
おさがりでもらったんだっけ?

地方に住んでる私が吉祥寺や三軒茶屋という地名を覚えたのはこの本だった。戦後すぐの時代を舞台にしたこの本で描かれているそれらの場所は似ても似つかないものだけど。

郊外はまだ焼野原が広がる東京。戦争からの復興期の街。サーカスや映画館。時代の空気がたまらなく良い。

大好きだった江戸川乱歩の二十面相シリーズとは、また違う独特の雰囲気に夢中になった。冒険ものの要素が強かった(と思う)二十面相シリーズに対して、怪奇小説味が強い(と思う)「金色の魔術師」は子ども心をくすぐった。
挿絵もよかった。本はもうとっくに手元に無いけど、場面ごとの挿絵を鮮明に思い出す。
kindle版にも挿絵が再現されてると最高なんだけどな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年5月1日
読了日 : 2021年4月29日
本棚登録日 : 2021年4月29日

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