読み終わるのに2週間もかかってしまった。
すごく不思議な読後感の本。
根津に、今はもうない遊郭があった頃が舞台。
遊郭の客引きの定九郎。
遊郭の中の権力争い、人気の花魁小野菊、切れ者の龍造。
夢うつつや幻が半分を占めていた昔の感じが所々に描かれながら、遊郭の現実、人権なんてなかった時代で、自由を追い求める人たちがいた。
手にしたものが、ずっとあるわけでもなく、手放したものが永遠に去ってしまうわけでもない、ポン太の、その人の芯にあるものは奪えないという言葉。
薄ら恐ろしいような、見通しているようなポン太。
途中で読むのをやめないでよかった。
面白かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2018年4月27日
- 読了日 : 2018年4月27日
- 本棚登録日 : 2018年4月27日
みんなの感想をみる