雲の階段 下 (講談社文庫 わ 1-8)

著者 :
  • 講談社 (1985年12月1日発売)
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本棚登録 : 46
感想 : 5
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<上下巻あわせた感想>
最近赤丸急上昇の俳優、長谷川博己主演ドラマの原作だったので期待して読んだら、イマイチでがっかり。

気の弱い主人公が離島で医師免許を持たないのに治療を行ってしまう行為において、島民を救いたいという気持ちと罪悪感との葛藤というネタなら良かったのだけど。

美人の大病院の娘に恋して、副院長になる....ちょっとやりすぎな感じが。この小説が書かれた昭和50年中頃は実際に医師免許を提示する機会が少なく、この様なことが可能だったのかもしれない。でも、大病院の副院長はねえ、やっぱりやりすぎで、必ず訪れる崩壊が分かるので、読んでいて楽しくないし、最後は逃亡して終わりだし。

まるで、昔のドラマみたいに、収集がつかなくなると海外へ行ってオシマイってオチで、この春放送のドラマもそんなオチになっちゃうのかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 現代小説
感想投稿日 : 2013年4月23日
読了日 : 2013年4月21日
本棚登録日 : 2013年4月23日

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