ハムレット(新潮文庫)

  • 新潮社 (1967年9月27日発売)
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感想 : 9
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劇中劇もあり、歌もあり、墓、宴、決闘、船、花飾り、最後に葬送行進曲、道化、亡霊、言葉遊び、憎悪、恋路、友、不倫。これまでになく沢山詰め込まれているが、とっ散らかっているとはギリ思わなかった。ぜひ劇で観たい。

最後、ハムレット王子と共に死のうとしたホレイショーをハムレットが止める場面が一番好きかも。ハムレットが一本取ったら杯に真珠を入れるような装飾過多な行為はハムレットが忌避するだろ、と思ったら、セリフではなく行動で拒否していたのも面白い。

最後ホレイショーのセリフ「不倫、非道、血生臭い所行の数々、それに引き続いて起こった偶然の裁き、過ちの殺人、また、挑まれて余儀なくもくろんだ殺戮、すべては、的を射損じた悪巧みが、とどのつまり、それ、こうして張本人の頭上にふりかかってまいった始終の仔細。何もかも、ありのままにお伝えいたしましょう。」が要約となっている。シェイクスピアでは時々劇の締めとしてこういったセリフが使われる。

ハムレット さ、隠れんぼだ。もういいぞ。(いきなり駆け出す。一同後を追う)
それは鬼ごっこw

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年3月12日
読了日 : 2021年1月27日
本棚登録日 : 2021年1月27日

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