元々、怖い系の物語は好き好んで読まないが、本書は程よい具合にヒヤッとハラハラとでき、どの物語も楽しんで読めた。というのは、時代が江戸で現代とはかけ離れていて、非日常的に捉えることができたからなのだろうか。また、怖さのなかに感動がある物語や希望が見える物語も含まれていたからか。どちらにせよ、解説の縄田氏のおっしゃる通り、過去の時代は私たちの先祖が生きた証であるから日常のように捉えられることによってはじめて時代を知ることになるのだと感じた。
多様な物語で、どの人の世界も味わい深かったが、特に「器量のぞみ」と「庄助の夜着」が印象に残っている。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年9月26日
- 読了日 : 2022年9月26日
- 本棚登録日 : 2022年9月26日
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