《詩人の仕事とは、何だろう?
無残なことばをつつしむ仕事、
沈黙を、ことばでゆびさす仕事だ。
人生は受容であって、戦いではない。
戦うだとか、最前線だとか、
戦争の言葉で語ることはよそう。》
(We must love one another or die)
「聴くという一つの動詞」「雪の季節が近づくと」が特に印象に残っている。
静謐で日常の一瞬一瞬を噛み締めるような詩集。
この詩集を読むと、時間の流れがゆっくりになり、身の回りにある自然、物、芸術、人生そのもの、全てがうつくしいものに思え、愛おしくなる。
広い世界を知っているからこそ書ける詩だと思う。
わかりやすいので、詩は理解するのが難しくて苦手だ、という方にもおすすめ。
ぜひ、静かな場所で、ホットコーヒーを啜りながら、窓を開けて外の風を感じながら読んでもらいたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年5月19日
- 読了日 : 2023年5月19日
- 本棚登録日 : 2019年8月7日
みんなの感想をみる