竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468)

  • 早川書房 (1982年6月1日発売)
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本棚登録 : 563
感想 : 51
4

タマゴが発生した過程や毎秒5.0183495回転の自転、
670億Gや分子結合のかわりに核融合、強烈な磁場。
全く分からないし想像できません。
しかし、異世界の生物の進化、速度の違いを超えて
探究心や理性、異世界への尊厳について
スウィフト=キラーの行動はもちろん
たった1.2秒の直接的な接触にいたる
それぞれの世界の接触は鳥肌が立つほど刺激的である
ばかりでなく、感動的。
時間の流れの違い、進化の速度がいつの間にか教師と生徒を
逆転させていても、その与えられたものに対して
相手の力を信じて先に進むための鍵を残しておくことところが
相手を尊重した「心」の部分に触れているようで
よい、異文化コミュニケーションだと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外-ファンタジー的
感想投稿日 : 2011年11月29日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年11月29日

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