帯には「移りゆく時代と人々を皮肉な眼差しで捉えた」とあるが
私が、通して感じたのは「ほろ苦さ」
短編集だから短いのは当然としても
物語自体は読みやすく、スイスイ読んでしまうのだが、
読み終わってグッと噛締めて、もう一度最初のページに戻って
読み直したりしてしまう。
鈍感な凡人が、日々の生活や他人との関係で流してしまい
結果を目にした後に気づいたり、あの時の本当の意味
物事や世界の無情・無常な本質をチクリ、ズバリ、と突かれて
ハッと理解して、巻き戻せない時間を後悔したりする、そんな感覚。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外-小説
- 感想投稿日 : 2013年12月6日
- 読了日 : 2013年12月6日
- 本棚登録日 : 2013年12月6日
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