国境の向こう側 (ハヤカワepi文庫)

  • 早川書房 (2013年11月22日発売)
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本棚登録 : 61
感想 : 6
4

帯には「移りゆく時代と人々を皮肉な眼差しで捉えた」とあるが
私が、通して感じたのは「ほろ苦さ」

短編集だから短いのは当然としても
物語自体は読みやすく、スイスイ読んでしまうのだが、
読み終わってグッと噛締めて、もう一度最初のページに戻って
読み直したりしてしまう。
鈍感な凡人が、日々の生活や他人との関係で流してしまい
結果を目にした後に気づいたり、あの時の本当の意味
物事や世界の無情・無常な本質をチクリ、ズバリ、と突かれて
ハッと理解して、巻き戻せない時間を後悔したりする、そんな感覚。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外-小説
感想投稿日 : 2013年12月6日
読了日 : 2013年12月6日
本棚登録日 : 2013年12月6日

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