以前,末娘の下宿から来た荷物にこのタイトルの本が入っていて,自宅の本棚に並べてあげたことがあるなあ…と思いながら,見始めた。娘のことだから,小さな子が出てきたり,人権的な話が出てくるのかな…と。
で,やっぱり思った通り,知的障害・自閉症っぽい父親に育てられる一人娘の話だった。
この少女は,障害を持つ父親に育てられた方が幸せなのか,それとも,裕福な家庭へ養子に行ったほうが幸せなのか。
裁判中に発っせられる,冷たい言葉と,父親の周りの大人たちの暖かい言葉とのコントラストが鮮やかで,原作も読んでみたくなった。
アイ・アム・サム。だれでもない,僕は,僕だ!
養子先の家から毎晩抜け出すルーシーを見ていると,アルプスの少女ハイジの一場面を思い出した。夜になると夢遊病の様になり,アルプスを目指そうとするハイジの姿だ。
この映画,ビートルズ好きにもお薦めしたい。まず,このサムの部屋にはジョン・レノンのポスターが飾られている。映画には,ビートルズの曲が何曲も流れてくる。別の人がカバーしている曲なのだが,オリジナリティーを失わない程度の楽曲になっているのでイントロまでそっくり。いやー素敵な映画でした。
《NHKプレミアムシネマ》の解説を転載
ショーン・ペンが知的障害の父親を熱演、 ダコタ・ファニング演じる幼い娘との心のきずなを描く涙の感動作。
知的年齢が7歳の父親サムは、独りで娘ルーシーを育てている。 健やかに育ったルーシーは7歳になり、父の知的能力を追い越してしまう。 サムには、これ以上の子育ては無理だと判断され、父娘は離れ離れになるが…。
サラ・マクラクラン、シェリル・クロウら豪華アーティストがビートルズの名曲をカバーし、 深い余韻を残す。
- 感想投稿日 : 2022年11月14日
- 読了日 : 2022年11月11日
- 本棚登録日 : 2022年11月11日
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