出色の出来。
死者の脳から記憶を掘り起こすという舞台設定をこれほど効果的に見せられるとは!
作品は有名なある事件を下敷きにしていますが、それよりも「復讐の為鬼になる」と決めた犯人の、周到に練り上げられた復讐そのものが恐ろしく、おぞましい。しかし、その気持ちに到るまでの思いを考えるとやり切れません。どんでん返しと伏線の巧みさに唸らせられ、サスペンス色も強い上に、薪さんの正義感や自分の職務への誇り等等、無駄な頁は一切なく、現存完全な作品と言っても過言ではないと思います。
グロもなく、絵柄で引かずに是非一読を。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ヒューマンドラマ(まんが)
- 感想投稿日 : 2011年9月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年9月28日
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