現代語訳 信長公記 (新人物文庫)

  • 中経出版 (2013年10月10日発売)
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織田家中であった、太田牛一が日記のように記録した、信長公記は、信長の第一級資料と冒頭にある。

大田牛一は、本能寺の変以降も生き延びて、豊臣家に仕え、慶長18年大阪城で現役のまま亡くなる。大阪冬の陣が始まる1年前のことであった。

首巻は、天文3年(1534)から永禄10年(1567)までを、以降は、本能寺の変が起こる1582年までは、年単位で日記状にまとめられている。

本書は完全に口語訳がなされていて読みやすい。地名や、人名についても、注がつけられていて、具体的に誰のことをいっているのかが紐づけられている。

事実がテーマ別に時系列にならべられていて、当人の感情がところどころに見れるもの。史実をそのまま記載しているところが、第一級資料たるところなのでしょうか。

目次 と主な出来事

首巻(入京以前)信長誕生、父信秀の死、道三との会見、弟信行謀殺 尾張平定 桶狭間、稲葉山城攻略、入京

巻1 永禄11年(1568)畿内平定
巻2 永禄12年(1569)伊勢攻撃
巻3 元亀元年(1570)小谷城攻撃、姉川の合戦
巻4 元亀2年(1571)佐和山城摂取、比叡山焼き討ち
巻5 元亀3年(1572)北近江攻撃、三好3人衆謀反、三方ヶ原の合戦
巻6 元亀4年(1573)足利義昭謀反追放、一条谷攻撃、浅井氏滅亡、北伊勢出陣
巻7 天正2年(1574)越前攻略 石山本願寺挙兵 河内長島平定
巻8 天正3年(1575)長篠合戦 石山本願寺和睦 
巻9 天正4年(1576)安土築城 石山本願寺挙兵
巻10 天正5年(1577)柴田勝家加賀出陣 羽柴秀吉播磨出陣但馬播磨平定
巻11 天正6年(1578)別所長治謀反、荒木村重謀反、
巻12 天正7年(1579)摂津播磨の陣 安土城天守閣に移転 明智光秀丹波攻略
巻13 天正8年(1580)羽柴秀吉三木城攻略 石山本願寺と和睦 柴田勝家 加賀能登制圧 羽柴秀吉 播磨但馬平定 
巻14 天正9年(1581)越中加賀反乱を平定 羽柴秀吉鳥取城包囲 織田信雄伊賀平定 
巻15 天正10年(1582)甲斐出陣武田氏滅亡 羽柴秀吉高松城攻め 明智光秀中国出陣 信長上洛 本能寺の変 織田信忠切腹 徳川家康堺から退去

信長公記 関係系図
信長公記 記事年表

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感想投稿日 : 2022年11月21日
本棚登録日 : 2022年11月4日

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