当代きっての勝負師が体得した大局観とは何か
・「大局観」とは具体的な手順を考えるのではなく、文字通り大局に立って考えることだ。パッとその局面をみて、今の状況はどうか、どうすべきかを判断する。
・将棋の対局中では、どのように考え次の決断を下すのか。「直感」、「読み」、もう一つが「大局観」である。
・情報と知識の洪水のなかで、「大局観」では「終わりの局面」をイメージする
気になったことばは次の通りです。
・若い頃は危機意識もなく、何も考えずに冒険ができた。
・勝ちに不思議の勝ちはあり、負けに不思議の負けはなし
・リスクをとらないことが最大のリスクだ
・部分的に見るだけでなく、全体的な認識を小まめにすることが、リスクを取るときには必要不可欠なようだ。
・相手を真正面から見ることは、現実を見据えることであり、逃げることなく挑戦することを意味する
・集中力を高める三つのトレーニング法
①何も考えない時間をもつ
②一つのことをじっくり考えることに慣れる
③時間と手間のかかることに取り組む
・とにかく毎日、練習を続けることが肝心だ。
・勝負の世界では、自分で決断をして局面を打開し、全責任を負わなければならない
・教える時に肝心なことは、教わる側は何をわかっていないかを、教える側が素早く察知することだ
・一方的に入ってきた知識は一方的に出ていきやすい 自分で体得したものは出ていきにくい
・法則性のないものは記憶しにくい
・真面目にコツコツと積み重ね、真面目に不必要な物を捨てるという作業を繰り返してゆく先には、深遠な真理があるのではないかと考えている。
・小泉純一郎談「人生には、上り坂もあれば下り坂もある。そしてもう一つ、”まさか”という坂がある」
・今再び、”野性のカン”が必要な時期に来ている
これが結論???
・対局に臨んだら、その時その時の局面で、自分ができることを精いっぱいやるだけだ。
目次は以下の通りです
はじめに
第一章 大局観
1 検証と反省
2 感情のコントロールはどこまで必要か
3 リスクを取らないことは最大のリスクである
4 ミスについて
5 挑戦する勇気
第二章 練習と集中力
1 集中力とはなにか
2 逆境を楽しむこと
3 毎日の練習がもたらす効果
4 教える事について
5 繰り返しの大切さ
第三章 負けること
1 負け方について
2 記憶とは何か
3 検索について
4 知識とは
5 直感について
6 確率について
7 今にわかる
第四章 運・不運の捉え方
1 運について
2 ゲンを担ぐか
3 スターの資質
4 所有について
第五章 理論・セオリー・感情
1 勝利の前進
2 将棋とチェスの比較
3 コンピュータと将棋
4 逆転について
5 ブラックスワン
6 格言から学ぶこと
7 世代について
- 感想投稿日 : 2022年5月9日
- 本棚登録日 : 2022年5月3日
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