現代のニュースを読み解くカギとしての世界史はあまりにもややこしくて大嫌いだったが、こういう本が出てくれたら今世界で何が起こっているのか、そして過去の歴史とどうつながっているのか、中国の領有権を巡る主張が何に基づいているのか、視点が新しく刷新されるだろう。悲しいかな、新書で取り上げられるニュースの範囲は非常にわかりやすくするため、少ない。もっともっと知りたくさせる。これは新書ではなく単行本化して改めて世界史を勉強しなおせるよう池上彰さんが教科書を書いてくれたら絶対おもしろくなるんだけどな~と思った。辞書を片手に読むまでもなく、「あれ?」とか「なにそれ?」という疑問の直後に間髪入れず池上解説と翻訳が入るので、そこが有りがたい。とにかく楽に楽しく世界史を学べる一冊だ。繰り返すが、新書ではなく単行本か文庫本で池上さんが死ぬ前に世界史教科書をこういう形式で書いてほしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
池上彰
- 感想投稿日 : 2015年8月14日
- 読了日 : 2015年8月14日
- 本棚登録日 : 2015年8月14日
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