直木賞受賞おめでとうございます。馳古代史三部作の第二巻。不比等の息子四兄弟を主人公にしたのは新鮮で面白い。物語は権謀術数、陰謀まみれで、聖武天皇を筆頭に藤原ファミリーも志やヴィジョンがなく、ゲスい。組織ではなく人で、論理ではなく私情で歴史が動くのは日本らしい。ひたすらダークな権力抗争というのは馳星周らしいところか。ただ、みんなが天皇に対し「首様(おびとさま)」と名前で呼んでいたのは気になりました。
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- 感想投稿日 : 2020年7月16日
- 読了日 : 2020年7月16日
- 本棚登録日 : 2020年7月16日
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