東日本大震災という、大きな重く辛い出来事を題材にした小説なので、気になりつつ、なかなか手に取れなかった。今になって、だけど。とてもよかった。
死者の声に耳を澄ます。生きている者として、絶対にわかることはないけれど。その行為は弔いなのか、感傷なのか。深く重くなりがちなテーマだけど、ラジオDJの軽妙な語り口という設定で、読み続けることができた。透明な読後感。
震災から、そろそろ10年。忘れてはいけないね、忘れやすい生き物だからこそ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年7月25日
- 読了日 : 2020年7月13日
- 本棚登録日 : 2020年7月13日
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