上巻は気になる終わり方だったが、下巻の序盤で止まってしまっていたものを上巻から再読。評価の高い本というイメージだったが、わたしには合わないのかな?と思っていたら…途中からもうページをめくる手が止まらなかった。個性豊かだけどもやっぱりみんな温かくて、人間味のある素敵な人たち。心温まる物語だった。上巻から引っかかっていた部分の怒涛の伏線回収があって、もう一度読み直したい。
★「ずるして手に入れた幸せは、長続きしたらいけないの。私はそんなの認めない」
★「小学校時代の彼らを恨みに思う代わりに、僕はそうやって僕と対等に接してきてくれた人たちに、人一倍感謝ができるようになった。僕はそういう自分を、それなりに誇りに思ってる」
★不幸に依存する人間は、誰かにその状態を見せるところまで含めてが、1つの儀式なのよ。
★「人間の運の良さって、最初からある程度決まってるんじゃないかなって思うんだ。」
★『人間は、「優しさ」か「強さ」か、そのどちらかを持っていなければ生きていくことなどできず、たいていはそのどちらか片方だけに目が行きがちだが、けれど人は意外とその両方を持ち合わせていると言う話。』
★人間の行動の真意なんて、所詮は受け取る側の気持ち1つによる。そしてそれはきっと、どれもがどれもそれぞれに正しい。
★私はずっと、いろんなものを守らなきゃって思って生きてきたけど、本当はずっと守られて、支えられていたんだってことを思い知る。
★かっこつけたいっていう考え方は、それを見ている誰かの目線なしにはありえない。
★「世界と繋がりたいなら、自分の力でそれを実現させなさい」
★挫折し、諦め、折り合いをつける事は、嘘をついて手に入れた幸せや楽しみよりきっと価値がある。
★「まぁ、なんていうか。あらゆる物語のテーマは結局愛だよね」
- 感想投稿日 : 2022年5月16日
- 読了日 : 2022年5月16日
- 本棚登録日 : 2022年5月16日
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