一見「不良」の高校1年生と1歳10か月の女の子。なかなか珍しいこの組み合わせが新鮮。終始ほほえましい光景でさわやかな後味もいい。前向きな物語である。
けれども、主人公がとてもできすぎた高校生に見えてしまうのである。料理の手際や幼児の扱いなど、この年頃の少年とはとてもかけ離れている。なんて思うのは、自分が彼ほど「うまくなかった」からだろうか。そんな、読者のモヤモヤ感を引き出すのも著者の狙いだったりして。
ところで和音さんとの出来事が中途半端なところが消化不良。続編を予感させるような内容だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本作家さ行
- 感想投稿日 : 2018年2月3日
- 読了日 : 2018年2月3日
- 本棚登録日 : 2018年2月3日
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