青春のジョーカー

著者 :
  • 集英社 (2018年3月26日発売)
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本棚登録 : 324
感想 : 40
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帯に絶対の自信を持ってお薦めしますとあり購入。
去年購入したけどいつか読もうと思って、今年最初の読了本。

主人公は中高一貫校に通う中学三年生の男の子。自身がなく、いわゆるスクールカーストの最下層のグループに属し、カースト上位の子に不満を持ちつつも何も言えず、また同じグループの友人に対しても何も言えない。波風がたたないように日々を穏やかに過ごせるように彼は行動している。

そんな彼はカースト上位のグループの女の子に人知れず恋心を抱いている。

そんな中で、ある出来事をきっかけに彼の心や周りの人間関係に変化が起きていく……
あらすじはザっとこんな感じでしょうか。

タイトルの青春のジョーカーってどういうこと?って考えながら読み進めていき、答えがわかったときはなんて秀逸なタイトルなんだと感心。
主人公の心や人間関係に変化をもたらしてくれたのも、この青春のジョーカーなんです。
トランプにおけるジョーカーの役割が様々な通り、この青春のジョーカーも切り札にも、疎まれるものにもなる。

主人公が様々な出会いや出来事を通して成長していくのですが、そのきっかけになった、女子大生は私にとっても魅力的だったな。

読後感がとっても爽やかで、新年一発目にふさわしい物語でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年1月15日
読了日 : 2019年1月8日
本棚登録日 : 2019年1月15日

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