欠けているものをあらたにつくり出さなければならないという発想(日本の教育施策における演繹的思考の特徴)から入り,「変化の激しい,先行き不透明な,厳しい時代」の到来というもっともらしい指摘をいったん受け入れてしまえば,そのための改革が,その実効性の問題に目を向けずとも受け入れられ続けてきたとの批判。
現場で働く人間として,ここは耳が痛い。自分がここを批判して何になるのかという葛藤は確かに存在し,でも苦しくなっていく現場を前に納得しかない。多くの教育関係者に読まれるべき1冊。
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- 感想投稿日 : 2021年9月4日
- 読了日 : 2021年9月4日
- 本棚登録日 : 2021年9月4日
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