眠れる森の美女 クラシックバレエおひめさま物語

  • 講談社 (2014年12月12日発売)
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本棚登録 : 33
感想 : 2

クラシックバレエおひめさまものがたり』は、『白鳥の湖』に続いて二冊目です。
女の子向けの、ひらひら&フワフワした話のようですが、意外に中身は深いです。
『白鳥の湖』では王子と姫がただのちやほやされた美しい存在ではなく、孤独や責任に押しつぶされそうになっていて、共感しあえる唯一の相手であることがわかりました。
この『眠れる森の美女』では、悪役であるカラボスがいなければこの王子と結ばれることはなかったということに気づかされます。
ともに、とても綺麗な文章です。

藤本ひとみさんの作品は『ナポレオンの恋人たちー愛される女の条件』『皇后ジョセフィーヌのおいしい人生』『皇妃エリザベート』を読みました。
私が西洋史にハマるきっかけを作ってくださいました。
最近見かけないと思っていたら、こういうお仕事をされていたんですね!

最後にひとみさんが、バレエを頑張っている人にエールを送りました。
そして自分と同じように何らかの事情で習うことができなかった人たちに「一緒に鑑賞者になりましょう」と言われます。

ひとみさん、ぜひ、今からでもバレエのレッスンを受けてください。
私の先生の生徒さん、ひとみさんと同じかそれ以上の年齢のかたが大勢楽しんでいます。
ひとみさんに伝わるといいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ☆バレエ☆
感想投稿日 : 2018年3月18日
読了日 : 2015年1月16日
本棚登録日 : 2015年1月16日

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