最近佐藤優さんの本をたてつづけに読んでみて思うのは、
「彼の本は私レベルの読者にとって当たりハズレがあるのだ」ということです。
当たりは『使える地政学 日本の大問題を読み解く(朝日新書)』
『大世界史 現代を生きぬく最強の教科書(文春新書)』
『世界史の大転換(PHP新書)』
『新・リーダー論 大格差時代のインテリジェンス(文春新書)』です。
ハズレは2月に読んだ『ゼロからわかるキリスト教』『性と国家』。
自分のレビューをあらためて読んでみると、
「読んで良かったこと」を「なんとか絞り出して記録している」のがよくわかります。
今回のこの本は大当たり!!!
隅から隅まで、すごく面白いです!!
この本では、歴史と地理という方法論を用いて、英米、ドイツ、ロシア、中東、中国という「大国の掟」を立体的に理解する訓練を行います。
でもそれ以外の国々の事件もたくさん登場しています。
一例をあげれば、ビンラディンのこと、私は「稀代の悪人だ」と、ずっとずっと思っていたのですが、
この本を読んだら「彼の気持ち、わかる。私はそっちの人間かも…」と思ってしまいました。
世界の複雑な情勢を読み解く知力に加えて、私たちには「人間力」も要請されています。
人間力とは、論理の外にある感情を理解し、他人の気持ちになって考えることができるということです。
私たちは平和な世界や良い世界を築くために、「世界を読む力」を身につけなければならないのです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
池上・出口・佐藤
- 感想投稿日 : 2018年4月4日
- 読了日 : 2017年3月1日
- 本棚登録日 : 2017年3月1日
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