歴史と外交─靖国・アジア・東京裁判 (講談社現代新書)

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  • 講談社 (2008年12月17日発売)
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著者は、大東亜戦争開戦・終戦時の外相・東郷茂徳の孫。
靖国神社の合祀は、国が誰が合資にふさわしいかを決め、神社が実際に合祀する。
靖国神社問題を解決するための対応中、首相は一時的に参拝を中止せよ。
靖国神社への首相の私的参拝は意味がない。国としてどうするのか位置づけよ。
靖国問題を解決するためには、憲法20条問題を解決する必要あり。
国立墓地化する案もあるが、道は険しい。
従軍慰安婦問題については、①公的レイプ制度、②公娼制度、③河野談話派に分けられる。筆者は③。
アメリカでは女性・性問題に対する意識が厳しくなっている。日本がこの情勢を踏まえずに、ただ慰安婦問題を否定することは、欧米世論の態度を硬化させることになる。
慰安婦に関する世界の動きをしっかり把握せよ。
日本は過去に他者に与えた痛みを感じ取れる国であれ。
朝鮮におけ皇民化政策の中であやうく日本人になりかけて戦争に参加した韓国人の悔しさがある。
原爆投下について、日米間で新たな論争を生むことは望ましくない。過去よりも将来の核廃絶に努力するべき。
東京裁判で唯一受け入れられることは、天皇の訴追を免れたこと。

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感想投稿日 : 2011年3月4日
読了日 : 2011年3月4日
本棚登録日 : 2011年3月4日

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