「言語にとって美とは何かⅡ改訂新版」吉本隆明著、角川文庫、1982.02.28
358p ¥460 C0195 (2022.09.28読了)(2013.12.18購入)
この本の紹介文によると「日本文学の表現としての通史」ということです。
物語については、『竹取物語』『伊勢物語』『土佐日記』『源氏物語』などが、紹介されています。
・詩と物語(74頁)
詩は共通感をもとにして、わたしたちにちかづくが、物語は同伴感をもってわたしたちにちかづく。
【誤植】
241頁2行目
ヘーヴル『美学』の⇒ヘーゲル『美学』の
【目次】
第Ⅴ章 構成論
第Ⅰ部 詩
第Ⅱ部 物語
第Ⅲ部 劇
第Ⅰ篇 成立論
第Ⅱ篇 展開論
第Ⅵ章 内容と形式
第Ⅶ章 立場
第Ⅰ部 言語的展開(Ⅰ)
第Ⅱ部 言語的展開(Ⅱ)
あとがき
角川文庫のためのあとがき
解題「次走者への伝言」 川上春雄
解説「建築への意志」 柄谷行人
索引
☆関連書籍(既読)
「共同幻想論」吉本隆明著、河出書房、1968.12.05
「最後の親鸞」吉本隆明著、春秋社、1976.10.31
「ダーウィンを超えて」今西錦司・吉本隆明著、朝日出版社、1978.12.10
「悪人正機-Only is not lonely-」吉本隆明・糸井重里著、朝日出版社、2001.06.05
「少年」吉本隆明著、徳間文庫、2001.07.15
「定本 言語にとって美とはなにかⅠ」吉本隆明著、角川ソフィア文庫、2001.09.25
「フランシス子へ」吉本隆明著、講談社文庫、2016.03.15
「吉本隆明『共同幻想論』」先崎彰容著、NHK出版、2020.07.01
(「BOOK」データベースより)
『定本 言語にとって美とはなにか1』につづき、第5章構成論、第6章内容と形式、第7章立場の各章で、言語、文学、芸術とはなにかを考察する。引用する作品は古代歌謡から折口信夫、ヘーゲル、サルトルにまで及ぶ。日本文学の表現としての通史であり、戯作の成り立ちについて能・狂言を通じて丁寧に展開した画期的論考でもある。
- 感想投稿日 : 2022年9月28日
- 読了日 : 2022年9月28日
- 本棚登録日 : 2022年9月22日
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