とうに夜半を過ぎて (河出文庫)

  • 河出書房新社 (2011年2月4日発売)
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本棚登録 : 483
感想 : 36
4

ブラッドベリ、やっぱり良い!!

以前読んだ「10月はたそがれの国」ほどのインパクトはないものの、
どれも美しい情景描写の中に、ヒヤリとするような怖さがあり。
文章に酔いしれる事の楽しさを思い出させてくれます。

最初の「青い壜」から引き込まれました。
死に絶えた廃墟の町を進む二人の男。彼らは<青い壜>を探している。
その中には一体何が入っているのか??オチも秀逸です。
冷たい月に照らされた骨と砂塵だらけの都市の描写が素晴らしかった。

「十月のゲーム」の恐ろしさ!!思わず2度読み返してしまった(笑)
ハロウィーンに、地下室の闇の中で行われるゲーム…

過去から既に死んだ作家を連れてくる「永遠と地球の中を」も好き。
これは長編で読んでみたいなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BOOK
感想投稿日 : 2013年5月12日
読了日 : 2013年5月2日
本棚登録日 : 2013年5月12日

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