私も10年前、ニュルンベルクから、レーゲンスブルク、パッサウ、そしてウィーンへとドナウ川に沿って旅をしたことがあり、この物語の主人公達が旅するのと全く同じ順番にドナウ川沿いの街がでてきて、私も見たその時の風景を思い出し、凄く懐かしく、もう一度訪れたくなりました。
母親と若い愛人、娘と恋人、といった異色の二組が、ドナウに沿って旅を進めるごとに、どんどんこの物語にはまっていきます。母親の愛人である長瀬という男が訳有りで、母親と旅をすることになった経緯や、長瀬という男がとても興味深く、ページをめくっていくのが楽しくて仕方がない。
ドイツから始まる彼等の旅が、ドナウ沿いのドイツの街、ドイツを経てオーストリアに入るドナウ、ウィーンの街、それぞれの風景、そして旅の途中で出会う人々と共に描かれているのが一層魅力的で、その彼らの旅が、ウィーンから先はどうなるのか?下巻もいっそう引き込まれそうでワクワクします。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年7月1日
- 読了日 : 2020年6月28日
- 本棚登録日 : 2019年11月24日
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