ふとした転機で判断を誤り、人生を狂わされる平凡な人物、というお得意の運命系に連なる一冊。
。
破滅への道筋が教科書のように淡々と、確実に刻まれてゆくのがとても切ない。
そしてこのようなことは、身近な日常にいつもゴロゴロしているな、と思う。
あのときあの道を左へ曲がっていたら。
あの落し物を拾わなければ。
ほんの少し眠気が勝っていれば。
小さな小さな選択の積み重ねはだいたいにおいて、どの時点からでもやっぱり取り返しがつかないのです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ:海外
- 感想投稿日 : 2015年10月7日
- 読了日 : 2015年10月7日
- 本棚登録日 : 2015年10月7日
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