音楽家で"教授"の愛称で親しまれている(いた?)坂本龍一氏と、生物学者で作家の福岡伸一氏との"自然"と"人間"について語られた対談集。2017年6月3日 NHK Eテレで放映された番組と未放送分を合わせ、加筆・修正して出版された本。
『自然』に対する『人間』の関わり方、自分自身の中にある『自然』についての考え方、というものが語られている。
この本から学べたことは、『自然(ピュシス)』は"一回性(一度きりで再現できないもの)"だが「利他的(他者と共生を図れる)」であり、『人間の考え方や論理(ロゴス)』は"再現性(何度繰り返しても同じ結果が得られる)"があるものの「利己的(余剰を他者に渡さない)」な部分が強い、ということ。
いちばん印象に残ったのは、坂本氏の『一番身近な自然は海や山ではなくて自分自身の身体(からだ)なんです。』という言葉だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月26日
- 読了日 : 2023年9月24日
- 本棚登録日 : 2023年9月10日
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