近年大河の幕末物(新撰組、篤姫、龍馬伝)に加え、今年の大河『江』にまで、目配せした、便乗書籍と言ってしまいそうな、元METI官僚著の幕末史。
全国の「最後の殿様」が、幕末(鳥羽伏見の戦~錦の御旗~戊辰戦争)に、どう動いたかを300余藩余さずに記載。読み物として向き合うには、記録的要素が強く正直シンドイ。ただ、これをジーンズのケツポケットに入れて、歴女と、お城巡りをしたくなる本ではある(笑)
客観的な記述に努めているが、すぐに、著者独自の史観が顔を出し、主観と客観がない交ぜになる点が、非常に不愉快にさせる。視点が定まらないと、読み物としていかがなものか?と思う点がマイナス要素。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2011年1月24日
- 読了日 : 2011年1月24日
- 本棚登録日 : 2011年1月24日
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