アンダーグラウンドな、小説。
天才スリ師の、生き様。
本を開くと、ひやりとして、温度がぐっ、と下がるような。
まるで、暗がりの中にいるような。
中村さんの作品は、もうずいぶん前に読んだ「土の中の子供」以来。
その時は、正直「9ヶ国語で翻訳」されるような、「世界が認めたミステリー小説」を描くような印象は持っていなかったけれど。
「掏摸」はものすごく低体温ななかに、体温があって。それは、子どもとのやりとりで。わたしはそのシーンが、すごく、好きだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年2月8日
- 読了日 : 2014年2月6日
- 本棚登録日 : 2014年2月6日
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