館シリーズは自分もその館にいるような没入感が楽しくて大好きな作品。
表紙イラストの怪しげな館を参考にして、水車館と登場人物を想像しながら読み進めていくワクワク感がたまらない。
水車館はわかりやすい伏線が張ってあるけど、そこがわかっていても最後まで面白い。
単に誰が犯人か?とか、どんでん返しに驚くということよりも、水車館で繰り広げられる怪しげな非日常感を楽しむ作品だと思った。
現在と過去を行ったり来たりするので、その揺さぶられる感じも飽きることがなかった。
クライマックスを早く読みたい気持ちもあるけど、水車館ワールドが終わってしまう寂しい気持ちの方が大きくて、一気には読まずに大切に読んだ。
館シリーズのような非日常で小説ならではの雰囲気を体験することができる作品が自分は好きなんだと改めて気付いた。
十角館→迷路館→水車館と読んだので、次は人形館を読むのが楽しみ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2024年3月9日
- 読了日 : 2024年3月9日
- 本棚登録日 : 2024年2月28日
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